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なぜ、地元産にこだわるのか?

今、当社ではただ魚を売るだけじゃなく、島根の財産ともいうべき「漁業」を通して価値を高め、雇用の増進、若者のUターン、やりがいのある仕事の再発掘、開拓をしていく目的を持ち営業活動をしています。

なんだ~かんだ~言っても現在、少子高齢化が進み、市場もあわせて縮小していく松江、島根。
それにブレーキをかけるのはやはり私たちです。また、私たちより若い世代がどこで、誰と、どのように生きるか。 どんな目的をもって過ごすかによってそのブレーキの大きさは変わってきます。

島根は何もないところではなく、 資産、資源、財産、知恵、歴史、ノウハウがあります。
しかし、それを「活かし」ていかねば衰退し、また他の様々な外部環境に巻き込まれ消えていきます。漁業そのものも、地域の課題と同じく衰退へ少しずつ進んでいっています。

地域に魅力が無いのか。 漁業に魅力がないのか……
いや、そうではないけれど現実に若い世代は育った地元を離れていく。
それがすべてではないけど、現実。
生活するための生活力は? 仕事自体に魅力は? 雇用は安定するのか。

様々な不安を感じやすい「島根」を光らせるのはやはり、わたしたち(地元企業)しかない。
島根の「宝(資産)」は…… その一つは一次産業としての『 漁業 』!
それが活性化していけば地域も、そこで住む人も活発になるんじゃないでしょうか。
心身の満足を得られる「食」と言う、人間にとってかけがえのないものに関連する「漁業」は「 資産」を活かし、「やりがい」をつくり「生活」を安定させる産業として一番に挙げられるんじゃないかと思います。

漁業従事者の過半数は60歳以上の高齢者と言われます。10年後、従事者が70歳以上になったとき、漁業はどうなっているのでしょう。
それら目前にある課題に対して「魚屋」は魚を売ることだけではなく、漁業従事者と連携し「価値」を高める仕組みを考え、つくり、提案していく役割があると考えます。

原魚については、漁獲法を改革し、獲れた原魚をいかに鮮度保持し、流通スピードを高めその「新鮮で美味しい」を創るか。
加工品については高い魚質、鮮度と加工技術を活かし、かつ安心安全を仕組化し、一つの製品として「PREMIUM(高品質)・ONLY ONE(唯一)」のレッテルを貼り、それをお客様にどう評価いただくか。

その追求をしていけば漁業従事者の生活力も高まり、お客様の声を聴けば「やりがい」を感じ「使命感」も生まれてきます。
今までその漁業を育て、守ってきてくださった高齢者漁業従事者も、「自分たちのしてきたことは正しかったんだ。」と安らかに感じてくれるはず。

若者もそれらがあれば、生きていきやすく、子育てしやすい「島根・松江」に戻りたい、 と思うはずです。微力ながら携わりそんな産業にしたいし、その実現性は必ずあると思います。

そんな目的をもって当社スタッフ一同「 地元産にこだわる魚屋」をしています。『地元へのこだわり』は島根漁業の活性のため。関わるすべての人たちと魚を通して、食の喜びを共有したいという「島根愛」です。

株式会社SOL JAPAN
代表取締役社長

田中 真一